top of page
  • Satoshi Takahashi

講演『カンボジアと故郷秋田ー19年間の取材記録ー』

更新日:2023年3月20日



故郷秋田での講演『カンボジアと故郷秋田ー19年間の取材記録ー』を2023年2月5日にご開催いただきました。定員を上回る多くの方にご来場いただくことが出来ました。主催者である秋田県写真協会の皆様と、私の話を聞いてくださった皆様に心から感謝いたします。私はこれからも、不条理に立ち向かうカンボジアの人々の願いと、故郷秋田の尊い営みを、心を込めて伝え続けていきたいと思います。講演の様子を、秋田魁新報社、毎日新聞社、読売新聞社の紙面でご紹介いただきました。本当にありがとうございました。



 

カンボジア独立の父、シハヌーク前国王崩御の際の祈り。カンボジア全土から数千人の僧侶が集い、プノンペンの王宮前で荘厳な祈りをささげた。2012年10月撮影。講演で紹介した一枚


 

政権と開発業者の結びつく土地強制収奪問題と闘い続けた著名な活動家ヨーム・ボパー(Yorm Bopha)さんの不当な投獄からの釈放を、プノンペンの最高裁判所前で、独裁色を加速させる政権に訴える人々。国際人権NGO『アムネスティ・インターナショナル』が『良心の囚人』に認定したボパーさんは、国内外からの訴えによって2013年11月に、約1年2か月の投獄から釈放された。カンボジアでは現在も、野党政治家、人権活動家、ジャーナリストが不当に逮捕、投獄されている。2013年11月撮影。講演で紹介した一枚


 

秋田の初冬の風物詩『季節ハタハタ漁』に挑む男鹿半島の漁師たち。長く厳しい秋田の冬に恩恵をもたらすことから、ありがたい魚として貴ばれてきた。特に男鹿は、ハタハタの一大漁場として古くから名を馳せた。ハタハタは、雷神が遣わす『神の魚』として、魚偏に神と書いて『鰰(ハタハタ)』、雷に魚と書いて『雷魚(ハタハタ)』、または『鱩(ハタハタ)』と綴り、特別な思いを文字に込めた。わずか一か月ほどの、限られた期間に行われる季節ハタハタ漁。神の魚を求め、極寒の日本海に挑む漁が、繰り返される。2020年12月撮影。講演で紹介した一枚


 

平和への切実なる願いが込められた秋田県由利本荘市の折渡峠にある『千体地蔵』。江戸期より、霊場として信仰を集めていたこの地に千体の地蔵をまつり、全山を霊地として新たな信仰の場とする実行委員会が地元有志により平成元年に発足。故・髙橋喜一郎さんを会長として寄進者を募り、約2年間で千体地蔵が建立された。沖縄戦の舞台であるガマから石を、広島と長崎から被爆した瓦とモルタルのかけらを譲り受け、山の頂上に設置した二体の地蔵の足元に埋めて供養している。千体地蔵建立の背景には、平和を未来へ繋ごうとする強い意志があった。2022年9月撮影。講演で紹介した一枚

bottom of page