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  • Satoshi Takahashi

毎日新聞連載『高橋智史が撮る故郷・秋田~受け継がれしものたち~』最終号

更新日:2023年5月2日



毎日新聞東北版の紙面に、2年間行わせていただいた新聞連載『高橋智史が撮る故郷・秋田~受け継がれしものたち~』の最終号が掲載されました。最終号は、秋田県美郷町六郷地区に、700年以上前の鎌倉時代から伝わる小正月行事『六郷のカマクラ』の最終日を飾る『竹うち』の物語になります。


竹うちは、長さ6メートルの青竹を、男衆が雪の中で激しく打ち合う勇壮な行事。会場となる『カマクラ畑』には今年、約160人の打ち手が集いました。彼らは、北軍と南軍に別れて対峙すると、古代の合戦を思わせる『木貝』(きがい)を吹き鳴らし、気合を前面にたぎらせていきます。決戦の幕が開けると双方が一斉に駆け出しぶつかり合い、青竹が何度も振り下ろされ、奮戦が続きます。決着のつけ方は、相手の陣地に押し込んだ方の勝ちとなります。戦いは3回にわたり行われ、北軍が勝てば豊作となり、南軍が勝てば米の値が上がるとされ、今年は、北軍に軍配が上がりました。


竹うち最後の戦いの前には、人々が願い事を記した天筆を焚き上げる『天筆焼き』が行われ、荘厳な火柱が天に向かって昇りました。炎は空間を朱色に染め上げ、激突する男衆を照らし出しました。それは、いにしえの願いと共に歴史を歩む、人間の生きる証しが凝縮された、魂を揺さぶる光景でした。


この2年間、故郷秋田を見つめる貴重な時間を与えていただいた毎日新聞秋田支局長の佐藤岳幸さん、本当にありがとうございました。そして、新型コロナウイルス禍という難しい社会状況の中で、私の取材を受け入れていただいた全ての皆様に、心から感謝いたします。この経験を糧に、私はこれからも故郷秋田を見つめ、シャッターを切り続けていきたいと思います。今年は、カンボジアでの取材も再開し、志と共に、歩みを次へ進めます。


ご愛読、本当にありがとうございました。


 

紙面掲載と連動し、毎日新聞のニュースサイトにもご掲載いただきました。

 

写真特集ページには15枚の写真をご掲載いただきました。

 










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