フランスの国際写真賞『PX3 The Prix de la Photographie Paris』(The Paris Photography Prize)から連絡がありました。今年度は一つの作品が、『プロの部、報道・特集写真部門』（Professional/Press/Feature Story)にて『Honorable Mention』(奨励賞)を受賞することができました。同写真賞は、世界中の写真家の優れた作品を、パリの写真文化界に紹介し、写真文化の発展に寄与することを目的に設立された、ヨーロッパ最大規模の写真賞の一つとされており、今年度は97か国からの応募がありました。受賞作品は、2004年から取材し続けてきた東南アジア最大の淡水湖『トンレサップ湖』の湖上に生きる、水上生活者の生と死を見つめた9枚組のストーリーになります。私にとって、カンボジアで最も長い取材テーマの一つであり、多くの友人との思い出がたくさん詰まった、大切な場所でもあります。私はこれからも、生涯をかけてカンボジアを撮り続け、人々の姿と思いを伝えていきたいと思います。
